ごあいさつ

この度バングラデシュに先進医療が展開できるビジョンをすすめるために、一般社団法人 日本-バングラデシュ医療協会が設立されました。1971年バングラデシュ建国以来、両国間の友好関係は多方面にわたり年々その密度を増してきました。最近では東日本大震災の際にも、バングラデシュ政府および国民から心温かい支援と連帯が示され、日本人たちは感動し勇気づけられました。

バングラデシュには発展途上国がかかえる諸問題がいまだ山積されており、そのひとつは保健・福祉分野です。すでにNGOグループを中心に日本から多くの支援が行われてきました。バングラデシュの若い医師たちの中には日本の大学病院で新しい医療を研修し、帰国して活躍している方もおります。しかし彼らの声は、「もっとバングラデシュの若い医師たちに日本の先進医療を勉強する機会を与えて欲しい」との願いです。

2012年2月、日本とバングラデシュは国交樹立40周年を迎えました。現在多くの日系企業は、両国間の経済協力を行い、その発展に寄与しています。当法人はこれら日系企業のご支援を仰ぎ、バングラデシュの若い医師たちに日本での先進医療の臨床研修の場を提供することを当面のミッションと致します。また両国間の医療人たちのより一層の連携を目指します。必ずや近い将来、これらの活動がバングラデシュの国民だけでなく在留邦人の方々にとっても、保健・福祉面での生活の向上につながることを確信します。

一般社団法人 日本-バングラデシュ医療協会
代表理事 野﨑 幹弘