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コロナ禍でのJBMA活動「バングラデシュで不足する感染対策物資の支援」

 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の蔓延は、世界中でいまだ収束が見通せない状態ですが、バングラデシュでも2020年9月までで新型コロナウイルスの感染者数が36万人 (日本:8万5千人) を超え、また累計死者数が5,000人 (日本:1,500人) を超える状態となっています。
 残念なことに、かつて東京女子医科大学に留学されていたアシュラフ先生がCOVID-19で死亡されたという訃報がダッカ医科大学から届きました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
 コロナ禍によりJBMAの活動として、安全面および感染拡大防止の観点から、今年度はダッカ医科大学・国立形成外科熱傷センターからの留学生受け入れならびに日本からダッカへのJBMA医師団派遣も中断を余儀なくされた状態であります。
 バングラデシュの医療機関での感染症対策物資の不足がひっ迫している現状を知るに至り、JBMAでは、2020年7~9月にかけて、個人感染防護具PPE (サージカルマスク、ゴーグル、フェイスシールド、滅菌ガウン) を取引業者を通して入手し、今まで東京女子医科大学に留学され、その後母国で活躍されているJBMAフェロー医師達に発送しました。
 税関など国際宅急便事情の問題で、なかなかフェロー医師にPPEが届かないというトラブルもありましたが、多くのフェローにPPEが届き、彼らから感謝とお礼のメールが送られてきました。
COVID-19でJBMAの活動も思うように行えない現状でありますが、バングラデシュ現地の情報を得ながら、感染対策に十分配慮して、できる限り支援を継続していく予定です。
                                  2020年10月15日

JBMA初代フェローであるDr.Humayraが、COVID-19対応時にJBMAから送られたフェイスシールド、サージカルマスク、ガウンを使用している写真を送ってくれました。